「ま、お前もあと20年待てば、会社で好きなことできるようになるから。それまでがんばれよ!」
この言葉は、僕が尊敬していた上司に言われた言葉です。
僕は背筋がゾッとしてしまいました。
「早くここから抜け出さないといけない!」
と反射的に思ったのです。
こんにちは、ゆずこしょう(@onktm0821)です。
冒頭の言葉は、もう何年か前に言われたことなのですが、今でもちょくちょく思い出します。
ここだけの話ですが、自分にとっては転機になったコトバです、良くも悪くも。
その度に、色々と考えさせられてしまいます。
なんだか強烈な拒否反応に近い感覚がします。
商社で裁量を持って働くには20年かかる
大手の商社であれば、ある程度の裁量を持って仕事ができるようになるのは40代からです。
40代でやっと課長になるイメージです。
部長級だと40代後半から50代といったところでしょうか。
もちろん日頃の小さなことは僕らのような若手・中堅社員の判断でできる仕事もたくさんあります。
良い上司なら「お前はどう思う?」と下の人間の意見を聞いてくれることもあります。
こういう上司はありがたいものです。
それでも「このプロジェクトはお前に任せる!」みたいな、テレビとかでよく見る感じになることはありません。少なくとも若いうちは。
僕の勤めている会社でも、どこかではひょっとするとあるかもしれませんが、少なくともこれまで働いてきた中では、そういう場面にお目にかかったことはありません。もちろん聞いたことも。
他の商社で働いている友人でも、僕の知っている範囲では聞いたことがありません。
逆の見方をすれば、上司が見ていてくれる。守ってくれる。
そういう組織構造ではあると思います。
責任が全て自分に押し付けられてしまうような環境が好きでない人には良いのだと思います。
本当に上司が守ってくれるかは、また別の話ですが。
これ、何気に大事なポイントです。
20年も指をくわえて待ってられない
アラサーの僕の20年後は50歳です。
とっくに人生折り返してしまっています。
仮に今、この瞬間にこどもが生まれたとして、立派に成人してしまっています。
それまでただひたすら待てと、この人は本気で言ってるのかと思わず耳を疑いました。
そしてこの人は、自分では何も変える気がないんだと、少しさみしい気持ちにもなりました。
とても仕事ができる方だったので、尊敬していたのです。
たかが1企業で、ほんの少し権限を持つためだけに20年以上も待つことはできません。
僕はもっと自由に働きたいし、生きたい。
だったら自分が会社を出て行くしかありません。
だって会社は変わらないから。
会社はこれからも絶対に変わらない
実際に今会社を動かしているのは、この20年を待ちぬいた人たちです。
僕にとっては気の遠くなるような長い年月を、実際に耐え抜いた人たちです。
しかもただの20年ではありません。
彼らが若かった頃は、パワハラもセクハラも長時間労働も、なんでもありの今よりもっときつい時代だったのです。
そんな時代を経て、彼らは大手商社の管理職というポジションにいるわけです。
これは並大抵の精神力ではありません。
彼らが長い年月を経てやっと手に入れた権限を、若い世代へそうやすやすと与えてくれるとは到底思えません。
そんなにちょろい人間だったなら、今頃とっくに社内政治に敗れてどこかの地方や子会社・孫会社でひっそり暮らしているはずです。
彼らに会社を変えるメリットはありません。
だから会社は変わりません。
唯一変わるとしたら、社長の一声でルールが変わる時だけです。
そんな人が社長になるかどうかもわからない中で、それを待つのも悲しい話です。
まとめ
以上を読んで、「いや、会社は変わる!」という人も、もちろんいると思います。
もちろん長い目で見れば変わる可能性は十分あります。
じゃあ、それっていつですか?
「待つ」というのは、自分の人生であるにもかかわらず、あまりに受け身な姿勢です。
ちょっとダサいと思います。
文句ばかり言っていないで、「自分で変えろよ!」と思う人もいるかと思います。
でも20年待ったとしても、せいぜい部長級です。一部長にそこまでの権限はありません。もっと上に行く必要があります。
一体何年かかるのでしょうか。ちなみに、そこまで行ける保証すらありません。社内政治というゲームに参加しないといけないからです。
僕はそこまで会社を変えることに執着はありません。
僕の目標は一貫して自由に生きることです。
早晩、今後の身の振り方について決める必要がありそうです。
ではでは。