こんにちは、ゆずこしょう(@onktm0821)です。
近頃は、企業での有給休暇の取得状況について、注目されるようになってきました。これも過労死や長時間労働のあおりを受けてでしょうか。
就活をしている学生さんも、ちゃんとお休みが取れるのかはかなり気になるのではないでしょうか。なかなか説明会でも聴きづらい内容だと思います。それに公の場ではいいことしか言いませんので、素直に信じていいのかも疑わしいところがあると思います。
僕の会社では、少なくとも形式的には取得を奨励されています(笑)
正直に言うと、僕はけっこうしっかりとっている方だと思うのですが、やっぱり全社的にはあまり取得率は良くないようです。せいぜい半分くらいだとか風の噂で聞いたことがあります・・・。
上の方々も有給取得について気にしているようです。
個人的には休みたい人は勝手に休めばいいと思っているのですが、少し気になったので色々と調べてみました。
日本の平均有給取得率は約50%
厚労省のサイトを見にいくと、日本のここ数年での平均有休取得率は約47%~49%くらいで推移しています。
50%の壁は厚いようです。
上記サイトに業界ごとの平均は書いてありますが、あまりイメージわいてきません。
そこで、東洋経済ONLINEから具体的に取得率上位の会社を見に行きました。
上位を企業を見てみると、日本の標準的な有給取得率とは全く状況が違い、驚いてしまいます。正直、同じ国の話とは思えません(笑)
しかもホンダに至っては、5年連続の1位のようです。
普段、社内では周りの目も気にせず休みを取っている僕も、ここまで休めてはいません。
商社の有休取得率はかなり低い
では商社の有給取得状況はどうなのか。
そう思い、別のサイトを見てみました。
VORKERSは社員の「生の声」を元にしているとのことです。公式な調査ではないため、上で見た厚労省や東洋経済のデータよりは少し恣意性が働いてしまう点は、割り引いて考える必要があります。また、データの時期もないため、そこまで参考にならないかもしれません。
とりあえず出てきたデータとしては、1位は住友商事で51.4%。最下位は豊田通商で37.6%でした。
全国平均並みかもしくはそれ以下といったところですね。
ちなみに上述の東洋経済ONLINEの調査では2013年度版で唯一三井物産が276位でかろうじてランクインしたことがあるようです。
276位が果たしてどれほどのものなのか、もはやよくわかりませんが。
商社の有休取得率はもっと低いのではないか
実際に働いている身として意見を言わせていただくと、本当の有給はもっと少ない印象があります。
なぜなら、商社でいう有休休暇には夏休みが含まれていることがあるからです。
商社は業界の特色の1つとして、やはり海外とのやりとりが多いことが挙げられます。そのため、夏休みを一斉に取る、会社が与えるという考え方は薄いです。
お盆のあたりに一斉に休む、といった習慣は基本的にはありません。年末年始だけです。
船は24時間365日動いていますから、夏休みは有給から使う会社が多いはずです。
そう考えると、一層有給休暇の取得率は下がる計算になります。
例えば、以下のようになります。
有休取得可能な日数が仮に20日、取得率50%とすると、お休みは年間10日です。
その内、夏休みとして月曜から金曜までの5日間をぶち抜いて休むとすると純粋な有休は残り5日ということになります。
この5日には、おそらく体調不良の日も含まれるでしょうし、冠婚葬祭などやむを得ず休むものも含まれるはずです。
こう考えると、本当の意味での「休暇」というのはほとんどないと言えるのではないでしょうか。
「業務に支障のない範囲で」を考えはじめると休めないのでは
こうしてみると、「文句があるなら休めばいい」という当たり前の意見が出てきます。
僕もそう思います。
実際に上の方々も「しっかり休むように」とよく言っています。
ただしこれはあくまで「業務に支障のない範囲で」という意味です。おそらくどこの業界・会社であっても同じだと思います。
しかし、休んだら基本的に大なり小なり支障は出ます。空いた穴は誰かがカバーしないといけません。全く支障がでないのであれば、そもそもその人の存在意義はありません。
するとなぜかみんな周りに気を使ってしまうのか、それともよっぽど仕事が好きなのかはわかりませんが、途端に休みを取らなくなってしまいます。
血便をひり出しながら無理やり出勤してきたりするわけです。
もしかすると周りの目が怖いというのもあるのかもしれません。
僕はかなり有給を精力的に取得していますが、たまに「あいつ休みすぎじゃね?」という陰口を叩かれることもあります。全くその人とは仕事上の関わりがないにもかかわらず、です。
こういう人も中にはいますが、有給休暇は与えられた権利ですから、使わない手はありません。
余った有給休暇と同じ日数だけ、タダ働きしていることになるのですから。
まとめ
商社といえばグローバル!
そう思っていた時期が僕にもありました。
しかし商社ほど変わらない業界も珍しいと思います。
世界では、旧正月に始まり、ラマダンや国慶節、サンクスギビングにクリスマスと、数えだしたらキリがないほど「そもそも国が丸ごと動いてない!」という状況があります。
僕らは仕事でも「ああ、今はラマダンだからしばらくメール返事こないね」みたいな会話は日常的に行われています。
これだけ世界の働き方に触れていたら、もう少しゆるく働く気になりそうなものですが、なぜか商社はここだけはブレないですね。不思議なものです。
ではでは。