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雑記

車いすを押しながら国際線に乗るのはものすごく大変でした

投稿日:2016年12月3日 更新日:

こんにちは、ゆずこしょう(@onktm0821)です。

ハワイ旅行の番外編です。

実は、僕の母は難病患者で足が不自由なのです。家の中なんかはものにつかまればなんとか歩くことはできますが、知らない場所での段差や長い距離を歩こうと思うとめちゃくちゃ大変です。
そういうことで、普段は使わないのですが今回ばかりは母を車いすでケアしながらの旅でした。

これまで街中で車いすの方を見ると「ああ、大変そうだな〜」くらいにしか思っていませんでしたが、自分がいざケアしようと思うと想像以上に大変でした・・・。ケアする側もされる側もぐったりしてしまいます・・・。

日米で車いす利用者に対する対応がかなり違い、それにもまた驚きました!

短い間でしたが、個人的にはアメリカの方が車いすに対して寛容だと感じました。確かに一般的なサービスは日本は優れているかもしれませんが、車いす利用者に対してもそうだったかというと少し疑問を感じました。

せっかくの機会なので、今日は日米での飛行機に乗る際の車いすの対応の違いについて書きます。
ちょっと1回では書ききれないので2回に分けて。今日は手続きだったりサービスの違いだったりそういったことを。

車いすのケアをするのは大変だということはあらかじめ想像がついたので、今回はビジネスクラスを使いました。お金はかかってしまいますが、エコノミーにして周りの座席の方に迷惑をかけたくなかったんです。本当はお金をかけるなら他のところにかけたいという気持ちはありました。でも母がエコノミー症候群になってしまうことも恐れていたので、念には念を入れて。1度歩けなくなったらもう2度と歩けないかもしれないのです。

ちなみに僕が使ったのは成田空港、ホノルル空港、コナ空港の3つです。

 

チェックインカウンター

車いすはとある会社からレンタルできたのでクロネコさんの窓口でピックアップして、いざビジネスクラスのチェックインカウンターへ。ここまでは問題なくスムーズだったのですが・・・。

自分のチェックインはなんの問題もなく終わりました。一瞬です。空いてましたw
しかし車いすの人の荷物はここで預かれてもチェックインはできないと言われました。そのあと色々なところをたらい回しにされて、結局は要介護者用のカウンターで手続きしました。

要介護者のカウンターだけでなく色々なところで何人で行くのか、どれくらい歩けるのか、荷物はどうしたのか、他にも色々と質問されました。言葉だけが馬鹿丁寧な説明を15分以上受けた後、ようやくチェックインが完了しました。

かなり早い時間にいったのでどのチェックインカウンターも待っている人は0だったのですが、車いす利用者というだけでチェックインにものすごく時間がかかってしまいました。当然ですが、本人をおいて先に行くわけにも行かないので全員が同じ時間だけ拘束されることになります。ものすごく大変でした・・・。

だめ押しで追記しておきますが、今回初めての車いす旅行だったため、予め航空会社には便名、車いすでのチェックインの方法、母の状態等全ての確認事項について電話で問い合わせ&確認をしておきましたが、上記のような対応をされてしまいました

ハワイでは上に書いたようなことは一切ありませんでした。だれからもなにも質問されることもなく、チェックインカウンターも同じでした。さっぱりしています。

 

空港内の移動

日本での空港内の移動はとても煩雑です。場所によって使っていい車いすが違いました。母もなぜか3回車いすを乗り換えました。車いすの乗り換えも本人にとっては大変な作業なので、なるべくそういうことは避けたかったのですが・・・。

順を追って説明すると、まずクロネコさんの窓口で車いすを受け取るまでに載せる空港の車いす。これもそれ専用の窓口へ行って、所定の手続きをして借りる必要がありました。

次にクロネコさんの窓口でピックアップした車いす。

そして、個人的に一番驚きだったのですが自分の車いすで搭乗口までは行けなかったのです。母が借りたのは折りたたみ式の誰もが車いすといえば思い浮かべるタイプのものでした。普通のやつです。それでもチェックインカウンターで預け入れる必要がありました。

これって結構すごいことだと思いませんか?
僕の母の車いすは借り物でしたが、普段から車いすを使われている方はここで自分の足を完全に奪われるのですから。

仕方がないのでクロネコさんの窓口でピックアップして早々、今度は航空会社の車いすに乗り換えました。以降、搭乗ゲートまではこの車いすでした。だったら最初からこれを貸してくれよという言葉が喉元まで出ましたがなんとか我慢しました。

ハワイの空港ではそんなこと一切ありませんでした。

「それ、彼女の車いす?」
「搭乗口までそれで行きたい?今乗り換えたい?いつでもいいよ?」

というやりとりだけで、搭乗口まで同じ車いすを使えました。空港の車いすもそのへんに荷物をのせるカートと一緒においてあるので勝手に使っていいとのことでした。日本人からすると適当というかいい加減という印象があるかもしれませんが、実際に使う側からすると余計な手続きがない分かなり助かります。

 

ビジネスラウンジ

ビジネスクラスだったので、ビジネスラウンジを利用しました。ビジネスラウンジのあの生ビールを自分で注げるのがいいですよね!!自分で生ビールを好きなだけつぐというのは酒飲みのロマンですよね!

いざっ!

という楽しみは後にとっておいて、まずは席を確保せねばなりません。

車いすの人でも座れそうな場所は・・・、ない!ないないない!

そういったところは残念ながら用意されていませんでした。やむなく車いすに乗ったまま隅っこの通路にいてもらい、自分たちはそのすぐ隣の席に座ることにしました。
普段まるで気にしていなかったですが、車いす利用者がラウンジを使うということは全く考慮されていないつくりになっていたんです。隅っこに追いやられて、母はさぞ寂しかっただろうと思います。

これはアメリカの航空会社のビジネスラウンジも同じで、特にそういう場所はありませんでした。これは仕方のないことなのでしょうか?
ただスペースは十分にあったので、きゅうくつな思いはしないですみました。

 

まとめ

初めてで要領を得ていない部分も少なからずありました。不慣れなぶん苦労したということもあると思います。それでもやっぱり少し違和感は感じました。車いすを使って旅行しては行けないような、そんな気持ちになりました。日本はすごいきゅうくつ!

ホント常日頃から車いすを使って移動されている方はさぞ大変なんだろうなと身にしみる思いがしました。

近いうちにもう1ど車いすについて書きます。個人的にはそっちの方が大事な内容だと思いますので、ぜひそちらも読んでいただけたらうれしいです!

ではでは。

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